12月17日発表の「第58回オリコン年間ランキング2025」で、Snow Manが昨年に続き2年連続で作品別売上数部門6冠を達成。音楽業界史上前例のない偉業です。
配信全盛の今、なぜCD売上でここまで圧倒的な数字を叩き出せるのか。6冠達成の裏には、いくつもの歴史的記録が詰まっています。
Snow Manが2年連続6冠を達成
オリコン年間ランキングの作品別売上数部門全10部門のうち、Snow Manは6部門で1位を獲得しました。
制覇した6部門は、年間シングル、年間アルバム、年間合算アルバム、年間DVD、年間BD、年間ミュージックDVD・BDです。音楽作品と映像作品の両方で完全に市場を制覇したんですね。
この「作品別売上数部門6冠」は、Snow Manが2024年に初めて達成した記録。史上初の記録を打ち立てた翌年、再び同じ偉業を成し遂げたわけです。音楽業界では「2年目以降の維持が難しい」と言われますが、Snow Manはむしろ勢いを加速させています。
年間シングル1位は男性アーティスト史上初の快挙
「SERIOUS」が97.5万枚を売り上げ
年間シングルランキングでは、7月発売の「SERIOUS」が期間内売上97.5万枚で1位を獲得しました。
メンバー・渡辺翔太主演映画の主題歌でもあったこの楽曲は、発売当初の初週売上88.3万枚が2025年最高記録。年間を通して最も売れたシングルが「SERIOUS」だったわけです。
通算3度目の1位は歴史的偉業
Snow Manは2021年、2024年に続き、今回が3度目の年間シングル1位。
男性アーティストによる2年連続1位は史上4組目ですが、通算3度の1位獲得はAKB48以来史上2組目、男性アーティストでは史上初です。
嵐やKing & Princeも達成できなかった記録で、ジャニーズ系グループの歴史に新たな基準を作り上げました。

アルバム部門で圧倒的な存在感
ベストアルバムが158.5万枚で5年ぶりの150万枚超え
デビュー5周年記念ベストアルバム「THE BEST 2020-2025」が期間内売上158.5万枚で1位獲得。この150万枚超えは米津玄師の「STRAY SHEEP」以来約5年ぶりです。
配信主流の今、アルバムで150万枚以上売り上げるのは想像以上に大変。さらに発売初日に139.5万枚を売り上げ、アルバムでは史上初の初日ミリオンを達成しました。
1位・2位独占は13年ぶりの偉業
年間アルバムランキングで、Snow Manは1位と2位を独占。1位のベストアルバムに加え、2位には最新アルバム「音故知新」が111.1万枚でランクイン。期間内で100万枚超えはSnow Manのみです。
この1位・2位独占は2012年のMr.Children以来13年ぶり、令和初の達成。ファンがデジタルとフィジカル(CD)の両方で楽曲を購入・視聴している証拠ですね。
映像作品でも3部門同時1位を獲得
ドームツアー映像が68.3万枚を記録
初の5大ドームツアーを収録した「Snow Man Dome Tour 2024 RAYS」が、DVD、BD、ミュージックDVD・BDの3部門すべてで1位獲得。
売上はDVD25.9万枚、Blu-ray42.4万枚、合計68.3万枚。サブスクで映像が見られる時代に、パッケージ購入者がこれだけいるのは驚きです。
2年連続の映像3部門制覇
映像3部門同時1位は昨年に続き2年連続。さらに嵐に次ぐ史上2組目の3作連続初週50万枚超え、オリコン史上初の1st音楽映像から5作連続初週30万枚超えも達成しました。
ライブパフォーマンスの質の高さと、ファンの熱狂的な支持の証明ですね。
Snow Manの圧倒的な人気の理由
なぜ配信時代でもCD売上が伸びるのか
ストリーミング全盛の今、Mrs. GREEN APPLEの「ライラック」は約4億7,824万回再生で年間ストリーミング1位でした。でもSnow Manはフィジカル(CD・DVD)で圧倒的な数字を残しています。
理由は主に3つ。ファンの「コレクター心理」(初回限定盤やメンバー別ジャケットなど)、「応援の形としての購入」(CD購入がアーティストへの直接支援)、そして握手会やオンライントーク会などの「特典」です。
年間シングルランキングでは2位のINIが91.1万枚、3位の乃木坂46が64.2万枚に対し、Snow Manは97.5万枚。アルバムでは1位が158.5万枚、2位も自身の111.1万枚で、他を圧倒する市場シェアを持っているんですね。
Mrs. GREEN APPLEやHANAも快挙
メジャーデビュー10周年のMrs. GREEN APPLEは、年間ストリーミングで「ライラック」が約4億7,824万回再生で1位。TOP20内に10作送り込み、史上最多ランクインを記録。
年間デジタルアルバムでは「10」が1位で、ストリーミングとデジタルで2冠を達成しました。
年間合算シングルでは、2025年デビューの7人組HANAの「ROSE(Drop / Tiger)」が1位。
女性アーティストの年間合算シングル1位は2019年のAKB48以来6年ぶり、今年度の作品別売上数主要10部門では女性アーティスト唯一の1位です。
デビューイヤーでの快挙は異例の成功と言えるでしょう。
Snow Manが切り開く新時代
オリコン年間ランキング2025は、現在の日本の音楽シーンを象徴する結果となりました。
Snow Manの2年連続6冠は、音楽作品の質、パフォーマンスの完成度、ファンとの強固な関係性が生み出した総合力の証明です。
配信全盛の時代にフィジカルで圧倒的な数字を残すSnow Man、ストリーミングで日常に寄り添うMrs. GREEN APPLE、デビューイヤーで旋風を巻き起こしたHANA。それぞれが多様化する音楽消費のあり方に対応しています。
2026年、Snow Manは3年連続6冠という前人未到の領域に挑戦することになるでしょう。その挑戦は、日本の音楽シーンにまた新たな歴史を刻むはずです。
関連情報
- オリコン年間ランキング2025
集計期間:2024年12月23日付~2025年12月15日付 - 実質集計期間:2024年12月9日~2025年12月7日
- 発表日:2025年12月17日

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