テレビが4Kになって以来、俳優さんの肌の質感まで見えるようになりました。良いことばかりでもなくて、以前は気づかなかった細部が目に入るようになったせいで、視聴者側があれこれ勘ぐってしまう場面も増えた気がします。
女優の杉咲花(すぎさきはな)さんをめぐる「そばかす」の話題は、まさにその典型かもしれません。ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」の放送中、それからサントリージン「翠(SUI)」のCMをきっかけに、頬のあたりの小さな斑点が気になったという声がかなり増えました。
書いている私は芸能情報を追いかける記事ライターで、皮膚科の医師でもメイクの専門家でもありません。ただ、2024年春の「アンメット」は毎週リアルタイムで追いかけていた一人です。第1話を見終えたあと、家族に向かって「あれメイク崩れじゃない?」と口を滑らせ、翌週にご本人のコメント記事を読んで顔から火が出そうになった…そんな間の悪い経験をしています。
同じように「あれは本物? それともメイク?」と検索窓に打ち込んだ方がいるはずなので、公開されている情報と過去の映像を並べて、時系列で整理してみることにしました。作品ごとの見え方の違いも含めて追いかけます。
※はじめにお読みください
この記事は公開情報と画像の比較にもとづく考察であり、ご本人や所属事務所の公式発表ではありません。肌の状態に関する記述は医学的な診断や評価を目的としたものではなく、筆者は医療従事者でもありません。ご自身の肌についてお悩みがある場合は、皮膚科専門医にご相談ください。
杉咲花のそばかすは本物?
杉咲花さんのそばかすは本物なのか、メイクなのか調べてみました。
杉咲花、主演ドラマ『アンメット』で話題の自身の“そばかす”に言及「隠さなくてもいいかな」#杉咲花 #アンメット pic.twitter.com/LGhUlwihNd
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) April 23, 2024
2024年4月、ORICON NEWSが伝えたインタビューで、杉咲花さんは自分にそばかすがあることを認めたうえで、そのまま出演したことに対して肯定的な感想も否定的な感想も届いていた、と明かしています。そして自分はこれで良いと思っているし、ありのままの自分だと感じるから「隠さなくてもいいかな」という考えでいる、という趣旨のコメントを残しました。
「自分はそばかすがあるんです。そのままで出ていて『すごくいい』っていう方もいれば、『取った方がいい』という方もいるんですよね」
「私は、自分のそばかすをこれでいいと思っているし、それがありのままの自分だと思うから隠さなくてもいいかなと感じていて」
ORICON NEWS
杉咲花さんは、そばかすがあるのがありのままの自分だから隠さなくても良いと感じているんですね。
CMやドラマなどでは、今後もそばかすを目立たなくする必要があるかもしれませんが、普段は自然体で隠さずにありのままの杉咲花さんでいられるのは素敵なことですね。
ひつじさん杉咲花さんのそばかすは本物だったんだね!
杉咲花のそばかすはいつからあった?
では、いつごろから確認できるのでしょうか。ここからは公開されている画像を年代順に並べて追いかけていきます。
出発点は現在です。杉咲花さんはサントリージン「翠(SUI)」のブランドメッセンジャーを務めていて、就任は2025年2月。お酒のCMへの出演はこれが初めてでした。2026年3月26日からはメッセンジャー2年目として、新たに加わった西島秀俊さんとともに「晩メシソーダ宣言」篇などの新CMがオンエアされています。晩ごはんを主役に据えた、少し変わった構成のシリーズです。
(出典:研音 公式サイト「【レポート】杉咲花 サントリージン『翠(SUI)』新CM発表会」2026年3月26日 / https://www.ken-on.co.jp/headline/20260326_34028/ )


CMは顔がかなり大きく映る構図で、そばかすの位置まで見て取れます。私は自宅の55インチで見ていて、正直なところ最初はぎょっとしました。慣れたら、そこがいちばん記憶に残る要素になっていました。
さて、年代を遡る前に、そばかすそのものについて少し整理させてください。ここが分かっていると、これから見ていく写真の変化が読み解きやすくなります。
そばかすは医学的には雀卵斑(じゃくらんはん)と呼ばれる色素斑で、皮膚科の解説によると、発生には遺伝的な要因が強く関わっていると考えられています。現れはじめる時期は幼少期からで、思春期にかけて濃くなり、20歳前後で落ち着く傾向があるとされています。さらに紫外線の影響を受けやすく、夏に濃く、冬に薄く見えるといった季節変動が出ることもあるそうです。
(参考:甲子園駅前おおした皮フ科クリニック「そばかす(雀卵斑)」 https://oshita-clinic.jp/freckles/ / 成増駅前かわい皮膚科「雀卵斑(じゃくらんはん:そばかす)」 https://kawai-hifuka.jp/medical/sobakasu )
※筆者は医療従事者ではないため、上記は一般的な解説の要約です。
個別の判断は皮膚科専門医にご相談ください。
ここを踏まえると、幼い頃の写真で見えないことは、それだけで「なかった」の裏づけにはなりません。加えて、この先で見ていく画像はテレビ画面のキャプチャやSNSに出回っている写真で、解像度も照明も撮影年もばらばらです。画像から言えるのは「写っているかどうか」までで、「あったかどうか」までは踏み込めない——その前提で読み進めていただけると助かります。
子役時代(10歳頃)
2012年、ドラマ「家族のうた」に出演されていた頃の杉咲花さんです。
杉咲花さんは子役としても活動していて、2007年にはドラマ「まるまるちびまる子ちゃん」に城ヶ崎姫子役で出演しています。1997年10月2日生まれなので、放送当時は9歳から10歳にかけての時期でした。


見ていただくと分かりますが、そばかすの有無を判断できる材料がありません。画質が現在の基準からするとかなり粗く、頬の陰影と斑点の区別がつかないためです。
この年代について「なかった」と書いている記事も見かけますが、そこまで言い切れる根拠はなさそうです。先ほど触れた「思春期にかけて濃くなる」という傾向を踏まえると、この時期はまだ目立たない段階だった可能性もありますし、単に画質の問題という可能性もあります。両方あり得るところです。
余談ですが、姉の子ども(小学生)に当時のこの映像を見せたら「これ誰?」と一言で終わりました。10歳前後の顔立ちから今の杉咲花さんを言い当てるのは、大人でもなかなか難しいのかもしれません。



子供のころの写真ではよくわからないね
ドラマ「家族のうた」(15歳頃)
続いて2012年、ドラマ「家族のうた」に出演していた頃です。この作品が放送されたのは2012年の春で、当時の杉咲花さんは14歳。その年の10月に15歳を迎える時期でした。


この写真も判断が難しいところです。メイクで整えているのか、それともまだ目立つ段階ではなかったのか、画像からは切り分けられません。10代前半の役でドラマに出るとなれば、いわゆるナチュラルメイクで仕上げるのが一般的なはずで、そうなると薄い色素斑は簡単に飛んでしまいます。
肌そのものはとてもきれいで、当時14歳という年齢を考えれば納得の質感でした。
私の高校の同級生だったKさんは、ちょうどこの年代のとき鼻の上のそばかすを気にしていました。夏になると濃くなるのが嫌で、体育の授業のあとに必ず化粧室で確認していたそうです。「夏だけ増えるのが理不尽」とよく言っていました。あの頃のKさんの言葉が、季節で濃淡が変わるという解説と重なって、今になってようやく腑に落ちた感じがします。
2015年(17歳頃)
こちらは2015年、17歳頃の杉咲花さんです。この年は主演ドラマ「学校のカイダン」(日本テレビ系)が1月から放送され、6月には映画「トイレのピエタ」が公開されるなど、露出が一段増えた時期でもあります。


こちらの写真の杉咲花さんは、うっすらとそばかすがあることが確認できます。



17歳の頃にはそばかすがあったんだね
杉咲花さんは、2017年(19歳頃)にアニメーション映画「メアリと魔女の花」のインタビューで、次のように語っています。
私もメアリと同じようにクセ毛でそばかすがあって、背が低くて。特に髪は嫌だったんですけど、メイクさんにほめていただいたことがあって。メアリも、マダムにほめられて喜ぶシーンがあります。自分の嫌な部分が、誰かにとって素敵であることで、嬉しくなるんですよね。そこがとても共感できました
映画.com
杉咲花さんはそばかすがあるこあることを話していますが、その頃のドラマなどではそばかすがあることは確認できなかったので、メイクなどで目立たないようにしていたのかもしれません。
ドラマ「恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜」(24歳頃)
2021年10月期のドラマ「恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜」(日本テレビ系)に出演したときの杉咲花さんです。うおやまさんの漫画が原作で、盲学校高等部3年の赤座ユキコを演じました。放送開始の直前、10月2日に24歳を迎えています。


この作品でも、そばかすはほとんど気にならない程度に見えます。メイクで目立ちにくく仕上げていた可能性が高そうですが、これは画像からの推測にすぎません。照明設計やカメラの設定が違うだけで見え方は変わりますから、断定はできないところです。
高校生役ということも関係していたのかもしれません。役柄の年齢に合わせて肌の見せ方を寄せていく、というのは十分あり得る話です。
ここまで並べてみて感じたのは、そばかすが見えるかどうかは本人の肌の状態だけでは決まらないということです。作品の狙い、演じる人物、撮影条件——いくつもの要素が絡んでいます。



隠したい気持ちはよくわかるね!
ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」(26歳頃)
そして2024年4月にスタートしたドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」(カンテレ・フジテレビ系)です。記憶に障害を抱えた脳外科医・川内ミヤビを演じた作品で、放送当時は26歳でした。


ここでははっきりと確認できます。この作品でそばかすの存在に気づいたという方が多かったのも、無理のない話だと思います。過去作と見比べてみると、見え方の差はかなり大きく感じられました。
医療現場を描いた作品なので、素の肌に近い状態が画面のリアリティを支えていた面もあったのかもしれません。手術シーンでマスク越しに目元だけが映る場面が何度もあって、あそこで肌の質感が作られすぎていたら、たしかに浮いて見えたかもしれないと今は思います。
冒頭で書いた失敗談は、まさにこの第1話です。「メイク崩れ」だと決めつけて口に出して、家族から「本物かもしれないよ」と冷静に返されました。翌週にORICON NEWSの記事を読んで、返してくれたほうが正しかったと分かりました。作品を見ながら考察するのは楽しいのですが、身体的な特徴について勝手に決めつけるのは筋が違うな、と反省した出来事です。
小学生の姪にこのドラマの映像を見せたときの反応も印象に残っています。「ほっぺの点、かわいい」と言って、それ以上何も気にしていませんでした。隠すか隠さないかという発想がまだないからなのでしょうけれど、あれがいちばん素直な受け取り方なのかもしれません。



そばかすがあることでドラマがよりリアルに感じたよね
杉咲花のそばかすがかわいいと話題!
SNSでは、杉咲花さんのそばかすについてどのような声があるのでしょうか?
翠ジンのCMの杉咲花なんかめちゃ可愛いな
そばかすが良い( ˘꒳˘)
杉咲花ちゃんのそばかす可愛い!今までそばかすのイメージなかったんだけど、隠してたの??私が知らなかっただけ??
翠ジンソーダのCMで気付いたけど、杉咲花ちゃん、そばかすあってもかわいい🥺むしろそばかすが彼女の魅力を引き立ててる。
シミやそばかす、消すことしか考えてなかったけど、素材を磨くことが大事なんだな。
SNSではどんな反応が集まっていたのでしょうか。
翠のCMがきっかけで気づいたという投稿、そばかすが魅力を引き立てていると書いている投稿、それに「今まで隠していたの?」と驚いている投稿——このあたりが目立ちました。全体としては好意的な受け止め方が多かった印象です。
なかでも印象に残ったのは、「シミやそばかすは消すものだと思い込んでいた」という気づきを書いていた投稿です。隠す前提を一度疑ってみる、という視点の転換がそこにありました。
一方で、先に触れたとおり「取った方がいい」という意見も届いていたことをご本人が明かしています。SNSで見えるのは声を上げた人の反応だけなので、これが世間全体の縮図というわけでもなさそうです。
そばかすを気にしている方は少なくありません。私の同級生だったKさんもそうでしたし、コンシーラーやレーザー治療を検討する方もいます。だから「かわいいから隠さなくていい」という一言で片づけてしまうと、そこに乗れない人を置いていくことになってしまいます。
杉咲花さんのコメントが響いたのは、隠すことを否定しなかったからではないかと感じています。両方の意見が届いていると前置きしたうえで、自分はこれでいいと思っている、と語る形でした。押しつけがないんです。
最近は、そばかす風のメイクをあえて楽しんでいる方も見かけるようになりました。数年前と比べると、選択肢の幅そのものが広がってきているのかもしれません。
まとめ
女優の杉咲花さんのそばかすについて、本物なのか、いつから確認できるのかを追いかけてきました。整理すると次のようになります。
- そばかすはメイクではなく、ご本人が公の場で自身の特徴として語っている
- 2024年のインタビューでは、賛否両論を認識したうえで「隠さなくてもいいかな」という趣旨のコメントを残している
- 2017年(19歳)のインタビューでも、自分の特徴として言及していた
- 画像で確認できるのは2015年(17歳頃)あたりから。子役時代は画質の制約で判断できない
- 作品によって見え方が大きく違うため、役柄やメイクの設計が関わっている可能性がある
そして杉咲花さんは今も精力的に活動を続けています。2024年10月には日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」に出演し、2025年は映画「ミーツ・ザ・ワールド」(10月公開)、「劇場版 緊急取調室 THE FINAL」(12月公開)が続きました。2026年1月からは今泉力哉さんが脚本・監督を務める日本テレビ系「冬のなんかさ、春のなんかね」で主演を務め、6月にはPrime Videoのオリジナルシリーズ「クロエマ」でW主演を担っています。
そばかすがあってもなくても魅力的な俳優さんであることは変わりません。次の出演作でどんな見せ方をしてくるのか、そこも含めて追いかけていきたいところです。
肌の見せ方に正解はないのだと思います。隠すのも、隠さないのも、どちらも選択です。もしご自身の肌について気になっていることがあれば、SNSの情報だけで判断せず、皮膚科専門医に一度相談してみることをおすすめします。
よくある質問
Q1. 杉咲花さんのそばかすは本物ですか? メイクで描いたものではなく、もともとある肌の特徴とみられます。2024年4月のORICON NEWSのインタビューで、ご本人がそばかすがあることを認め、ありのままの自分だと感じるから隠さなくてもいいと考えている、という趣旨のコメントを残しています。
Q2. いつからそばかすがあったのですか? 画像で確認できるのは2015年(17歳頃)あたりからです。ただし子役時代の映像は画質の制約があって判断できないため、それ以前になかったと言い切れるものではありません。そばかすは幼少期から現れて思春期に濃くなりやすいとされているので、それ以前からあったものが写る濃さになった、という可能性も考えられます。
Q3. 過去のドラマではそばかすが見えないのはなぜですか? メイクで目立ちにくく整えていた可能性が考えられますが、これは画像からの推測です。照明の当て方やカメラの設定、役柄の年齢設定などによっても見え方は変わるため、単一の理由に絞るのは難しいところです。
Q4. どのドラマやCMでそばかすがはっきり見えますか? 2024年放送のドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」と、サントリージン「翠(SUI)」のCMで気づいたという声が多く見られました。どちらも顔が大きく映る場面が多い作品です。
Q5. 杉咲花さんの最近の出演作を教えてください。 2026年1月からは日本テレビ系「冬のなんかさ、春のなんかね」で主演を務め、6月にはPrime Videoの「クロエマ」でW主演を担っています。「翠(SUI)」のブランドメッセンジャーも2年目として継続中で、2026年3月からは西島秀俊さんとの新CMがオンエアされています。


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